16
切ってる最中に連絡がきて、少し連絡が返せなかった。
やらかしたなぁと思ったけど、サプライズだからまだ行くこと伝えてないから大丈夫か、と思い、美容室が終わって、すぐに病院に向かった。
でもそれもだめだった。
髪切るついでに会いにくるとかバカにしてんの?嫌がらせ?日常生活のついで、でしかない。
と指摘された。
14
Yの手術の日。
自分は仕事で激務だった。
前日も不安で眠れなかった。
仕事が終わって、Yの手術も成功して、ほっとして、早い時間からうとうとしてしまった。
誰かと連絡っていた自分を、Yが信用できるわけもなく、完全に目が覚めたとき既にもう怒っていた。
この感情知ってる、同棲する前に、Yに対して抱いていた気持ち。
13
人それぞれ思い方は違うから、自分の愛し方が間違ってるとは思わない。
初めてYに嘘をついて、誰かと連絡をとった、それは間違ってる。
これをしたことで、Yの気持ちはめちゃくちゃに壊れた。
世間的には、付き合ってなくてアプリもオッケーされてて、でもいい人できたら言ってね、って約束してたら、自分のしたことって責められるようなことではない。
Yから出してきた条件だったし。
でも、Yと向き合うって、いつかを夢見るって決めた時点で、自分がしたことは間違ってた。
世間体や約束の話じゃなくて、向き合いたいと思ってくれたYと、向き合っていこうとした自分の話なんだろうね。
12
誕生日のサプライズをしてくれていたから数日間忙しくてそっけなかったらしい。
そこで自分のしてることに気づいた。
Yは確かに足りないところもたくさんある。
喜怒哀楽が激しく、突発的にそのときの感情で判断するし、それがどんな大きな選択でも。
でも、自分のできる精一杯で愛してくれてたんだなって。
付き合ってる頃もわかってたのに、一人になって不安で孤独で、保険をかけることしか考えられなかった自分が恥ずかしかった。
10
相手もなんの感情も抱いていなかったから、スルーされるし、でもその対応が楽だった。
動作だけでよかったから。
Yに、この人だれ?とラインをみられたとき、咄嗟に嘘をついた。
なんの感情もないし、また気まぐれに振られて拒否られることもある。
いい人できたら教えてね、と言われていたけどこの人はそのいい人枠には入らないから、と自分に理由づけし、嘘ついた。
現に付き合っていないし、、、とも。